平成30年に北海道でおきた東部地震では 北海道全域が停電する事態になりましたが、その際にインターネット回線も寸断されました。こうなるとオンラインでカード認証ができないので・・
これを想定して、前もって防災グッズに現金を入れておくべきです。自然災害などに遭遇したとき、用意しておきたい現金にまつわる・・
災害時 現金はいくら必要か
防災と小銭の準備・使える公衆電話とは
震災後 クレジットカードが使える可能性
これらの疑問について分かりやすく見ていきます。
飲料水、防災グッズ、お金も必ず用意すること
災害が起きたときの正しい行動はこうなります。
何がおきていて、何処に避難するべきかテレビ・ラジオ・スマホから情報を集め、現在位置からどこに移動すべきなのか場所の確認ができたら・・
防災グッズ+スマホを持って移動します
防災グッズとは、災害時に必要な道具をまとめて入れたバッグを指しますが、必要とされる物があらかじめリュックにまとめて入っている製品が売っています。
防災士の監修したグッズは量と重さのバランスが考慮されており、軽いながらも困ったときに必要とされる道具がまとめられている便利グッズです。
素人では必須とされる道具を予想できないので、防災に関しては専門家が監修したオールインパックを買うべきです。
冬場なら毛布・カイロ、飲料水も忘れずに用意しながらも、ある程度の距離を移動できることを想定して「最大20キロあたり」に調整します。
5年間保存できる保存食(アルファ米、レトルトおかず、パンの缶詰)を備えておくと安心できます。
人間は1日1リットルの飲料水がないと行動できなくなってしまいます。がれき撤去、荷物や子供を担いで歩くとなれば1日2リットルは欲しいところです。そして、無いと困るのが現金です。
公衆電話で使う小銭を用意しておく
スマホが使えるなら災害情報をチェックでき、より安全なの避難所までのルートを決定できるはずです。しかし、スマホのバッテリーが切れたなら・・
使える公衆電話を探します
その時のために小銭を準備しておく必要があります。ですが・・
停電してるのに公衆電話つかえる?
という疑問がありますが、総務省によると・・
公衆電話は、NTT東日本・NTT西日本の通信ビルから電話回線を通じて電力の供給を受けているため、停電時でも電話をかけることができます。
引用元:公衆電話の使い方|総務省
とあります。つまり、自然災害があったときでも小銭を持ってさえいれば、電話の連絡が可能になります。
あとは、公衆電話を見つけることですが・・
市街地においては概ね500m四方に1台、それ以外の地域においては概ね1km四方に1台という基準に基づき設置される
引用元:公衆電話の基準|総務省
という決まりになってるので、住宅地にいるなら どちらかの方向250メートル以内に公衆電話があるはずです。
小銭の入りすぎにより使えなくなることも
公衆電話は小銭が入りすぎてしまうと(内部の小銭ボックスが満タンになってエラー)、現金での通話が不可になってしまいます。そんな時のためにテレホンカードを用意しておくのも有効です。
テレホンカードって何?
という見たことない世代の方は、近くのコンビニで聞いてみると販売しているテレホンカードを見ることができます。チャージができない額面使い切りタイプで、使い方や見た目もクオカードに似ています。
公衆電話はグリーンがお決まりですが、場所によってはグレーのカラーを見ることがあります。このグレーのデジタル公衆電話はバッテリー駆動のタイプであるために・・
そして、避難所には「特設公衆電話」が設置されます。
災害時に使用できる特設公衆電話とは?
特設公衆電話とは・・
市町村等の要請に基づき避難所等に事前に回線を構築します。
通信手段の確保のために被災者等が無料で使用することができます。
つまり、避難所に到着すると 無料で利用できる特設公衆電話が利用できるかもしれません。
食料・雑貨品を買うお金が必要である
災害が起きたときには食料が配給される避難所に到着してからも、何かと必要な日用品がいくつもありあす。
銀行のATMでお金が下ろせる日までを想定して、多めの現金を持っておかないとお安心できません。
避難生活時にカードは必要か?
お店があったとしても電気が寸断されていると・・
停電・ネット利用できない時の買い物 | |
支払い方法 | 利用可能か |
現金払い | 利用できる |
クレジットカード | 不可 |
電子マネー | 不可 |
こうなりますが、設備の整ったお店なら「UPS:無停電電源装置」が稼働して、しばらく電力アリの状態で営業していることがあります。
東日本大震災の教訓から、無停電電源装置を購入する企業はとても増えています。すでに設置を終えているショップであったなら、しばらく電力・Wi-fiが使えるので・・
クレカ・電子マネー決済が利用できます
または、そんなお店がどこにも無かったときでも、バッテリー電源で稼働している自動販売機を見つけることができればドリンクが買えます。
災害後まもなく電子マネーが利用できる可能性がある
実際に過去の自然災害時には電子マネー(プリペイドでチャージして利用するタイプ)を利用して、自販機でドリンクが購入できる地域もありました。
災害時に付近一帯は停電していてもバッテリー駆動している自販機があるので、現金+電子マネー+クレカにスマホのQRコード決済など、複数の可能性をチェックできるようにしておくべきです。
災害発生時には自販機のつり銭切れ、小銭が満タンで利用不可がある
稼働している自販機があるとき、小銭があればドリンクが買えるはずです。しかし・・
釣り銭切れの赤ランプ点灯してしまうと、中にドリンクが残っていて お金を所持しているのに買えない状況になります。この問題は電子マネー決済の自販機では遭遇しないエラーだといえます。
災害時にはメンテナンス業者が定期チェックに回ってこないので・・
小銭が満タン(もう入らない)→ 利用不可
これもあります。
ICT機能付高機能自動販売機とは
東京都港区内の「三井のリパーク」駐車場には、ICT機能付という高機能自動販売機が設置されています。災害時には・・
・フリーWi-Fiサービス(時間制限、利用回数制限なし)
・貯蔵飲料を無償で提供します
・非常食や簡易トイレ、レスキューシート等を提供
停電になっても内蔵バッテリーで飲料を無償提供してくれます。SNSで安否確認をしながら・・食料、飲料、休憩場所が得られます。
災害時に所持している現金は1万円~2万円が多い
過去の災害時のデータによると・・
これくらいの金額であったことが分かっています。
普段の生活ではクレジットカード・電子マネーがメインで現金の出番は無かったとしても、災害時は必要です。あらかじめ防災リュックに入れておく対策が必要です。
災害時は最低でも5万円の現金を所持したい
何があるか分からない状況を想定すると、100%決済できる現金は最低でも5万円(できれば10万円)ほど所持しておきたいところです。
数日が経過すると電気・ネット回線の復旧とともにとカード決済が利用できるようになるので、お金の心配は落ち着きます。
ここで更なる問題を回避するためにも、いつも使っているクレジットカードとは別に「年会費が無料」となる予備のクレジットカードを防災リュックへキープできれば安心できます。
災害時に「へそくり」を無事に救出する
緊急時には、スマホ、財布と防災リュックを持って外に出るはずです。このとき、損失を最小に抑えるためにも・・
へそくりを楽しんでやっている方は多くいて、本の間、米びつの中などが「秘密の場所」になりがちですが、それでは災害時に救出できません。
後で後悔しないためにも、保管場所を防災リュックにします。また、より高額な現金をタンス預金として自宅にキープしているときも、頑丈で重く複雑な金庫より、軽量な手提げタイプなら持ち出しが容易です。
まとめ:災害時 現金 小銭の用意 地震 防災とお金
自然災害はいつ遭遇するか分からないので、少ない予算でも防災グッズや現金の準備・補償の充実したクレジットカードを契約するなど、もしもの時の備えを考慮すべきです。
キャッシュレス時代がさらに進んでも、災害時には現金を持っていないと安心できません。家族の人数にもよりますが、5万円以上をキープできるように準備しておきます。