災害時 現金は必要? 震災対策

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災害時 現金いくら必要? 防災 震災対策|用意すべき小銭とは

執筆者: 宮城正輝 健康管理士・生活のアドバイザー

 平成30年に北海道でおきた東部地震では 北海道全域が停電する事態になりましたが、その際にインターネット回線も寸断されました。こうなるとオンラインでカード認証ができないので・・

地震で電源喪失
クレジットカード・電子マネーが使えません

 これを想定して、前もって防災グッズに現金を入れておくべきです。自然災害などに遭遇したとき、用意しておきたい現金にまつわる・・

災害時の現金
  • 災害時 現金はいくら必要か

  • 防災と小銭の準備・使える公衆電話とは

  • 震災後 クレジットカードが使える可能性

 これらの疑問について分かりやすく見ていきます。

飲料水、防災グッズ、お金も必ず用意すること

災害時は防災グッズと飲料水、お金も必ず用意すること

 災害が起きたときの正しい行動はこうなります。

 何がおきていて、何処に避難するべきかテレビ・ラジオ・スマホから情報を集め、現在位置からどこに移動すべきなのか場所の確認ができたら・・

道具を確認してから
防災グッズ+スマホを持って移動します
防災士監修 防災セット 防災グッズ 被災地での活用実績多数 (1人用) 地震対策30点 避難セット 防災リュック ホワイト 避難生活で必要な 災害グッズ をセットした非常持出袋 防炎 防水 日本製 防災防犯ダイレクト
防災セット
ソーラー充電器ラジオ、ブランケット、レインコート、常備カイロ、三角巾、救急ポーチなど

 防災グッズとは、災害時に必要な道具をまとめて入れたバッグを指しますが、必要とされる物があらかじめリュックにまとめて入っている製品が売っています。

 防災士の監修したグッズは量と重さのバランスが考慮されており、軽いながらも困ったときに必要とされる道具がまとめられている便利グッズです。

HIH ハザードリュック 36点セット リュックタイプの防災セット
HIH
¥14,800(2024/06/20 13:39時点)
避難時に必要な品を厳選した、成人1人分用のセットです。

 素人では必須とされる道具を予想できないので、防災に関しては専門家が監修したオールインパックを買うようにします。

 冬場なら毛布・カイロ、飲料水も忘れずに用意しながらも、ある程度の距離を移動できることを想定して「最大20キロあたり」の重量以下になるように調整します。

ベア 防災セット 防災グッズ 防災用品 災害対策 1人用 25点セット 123 大容量 避難グッズ 避難用品 (カーキ)
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Lieben chama
リュックは大容量、約21L収納可能。 防災グッズ25点+リュックのセットです

 5年間保存できる保存食(アルファ米、レトルトおかず、パンの缶詰)を備えておくと安心できます。

 人間は1日1リットルの飲料水がないと行動できなくなってしまいます。がれき撤去、荷物や子供を担いで歩くとなれば1日2リットルは欲しいところです。そして、無いと困るのが現金です。

公衆電話で使う小銭を用意しておく

公衆電話で使う小銭を用意しておく

 スマホが使えるなら災害情報をチェックでき、より安全な避難所までのルートを見つけることができます。しかし、スマホのバッテリーが切れてしまったなら・・

情報収集は重要
使える公衆電話を探します

 その時のために小銭を準備しておく必要があります。ですが・・

停電してるのに公衆電話つかえる?

 という疑問がありますが、総務省によると・・

公衆電話は、NTT東日本・NTT西日本の通信ビルから電話回線を通じて電力の供給を受けているため、停電時でも電話をかけることができます。

 とあります。つまり、自然災害があったときでも小銭を持ってさえいれば、電話の連絡が可能になります。

大人気!公衆電話ミニチュア 狙いは災害対策

 あとは、公衆電話を見つけることですが・・

市街地においては概ね500m四方に1台、それ以外の地域においては概ね1km四方に1台という基準に基づき設置される

 この決まりになってるので、住宅地にいるなら どちらかの方向250メートル以内には公衆電話があるはずです。

小銭の入りすぎにより使えなくなることも

 公衆電話は小銭が入りすぎてしまうと(内部の小銭ボックスが満タンになってエラー)、現金での通話が不可になってしまいます。そんな時のためにテレホンカードを用意しておくのも有効です。

テレホンカードって何?

NTT東日本  公衆電話「かけ方」

 という見たことない世代の方は、近くのコンビニで聞いてみると販売しているテレホンカードを見ることができます。チャージができない額面使い切りタイプで、使い方や見た目もクオカードに似ています。

 公衆電話はグリーンがお決まりですが、場所によってはグレーのカラーを見ることがあります。このグレーのデジタル公衆電話はバッテリー駆動のタイプであるために・・

グレーのデジタル公衆電話
「バッテリー切れ」で使用不可になることもあります

グレー公衆電話DMC−6C

 そして、避難所には「特設公衆電話」が設置されます。

災害時に使用できる特設公衆電話とは?

災害時に使用できる特設公衆電話とは?

 特設公衆電話とは・・

市町村等の要請に基づき避難所等に事前に回線を構築します。

通信手段の確保のために被災者等が無料で使用することができます。

 避難所に到着すると 無料で利用できる特設公衆電話が利用できるかもしれません。

食料・雑貨品を買うお金が必要である

 災害が起きたときには食料が配給される避難所に到着してからも、何かと必要な日用品がいくつもありあす。

必要になる物は多い
無料配布される水・食料・毛布だけでは足りない

 銀行のATMでお金が下ろせる日までを想定して、多めの現金を持っておかないとお安心できません。

避難生活時にカードは必要か?

避難生活時にクレジットカード:MasterCardは必要か

 お店があったとしても電気が寸断されていると・・

停電・ネット利用できない時の買い物
支払い方法 利用可能か
現金払い 利用できる
クレジットカード 不可
電子マネー 不可

 こうなりますが、設備の整ったお店なら「UPS:無停電電源装置」が稼働して、しばらく電力アリの状態で営業していることがあります。

オムロン リチウムイオンバッテリ搭載UPS

 東日本大震災の教訓から、無停電電源装置を購入する企業はとても増えています。すでに設置を終えているショップであったなら、しばらく電力・Wi-fiが使えるので・・

一時的に電源あり
クレジットカード・電子マネー決済が利用できます

 または、そんなお店がどこにも無かったときでも、バッテリー電源で稼働している自動販売機を見つかることもあります。

災害後まもなく電子マネーが利用できる可能性がある

災害後まもなく電子マネーが利用できる可能性がある

 実際に過去の自然災害時には電子マネー(プリペイドでチャージして利用するタイプ)を利用して、自販機でドリンクが購入できる地域もありました。

予備として持つ
チャージした電子マネーカードを所持しておく

 災害時に付近一帯は停電していてもバッテリー駆動により買い物ができることがあるので、現金+電子マネー+クレカにスマホのQRコード決済など、複数の利用手段を確保しておくようにします。

ICT機能付高機能自動販売機とは

 東京都港区内の「三井のリパーク」駐車場には、ICT機能付という高機能自動販売機が設置されています。災害時には・・

・フリーWi-Fiサービス(時間制限、利用回数制限なし)
・貯蔵飲料を無償で提供します
・非常食や簡易トイレ、レスキューシート等を提供

 停電になっても内蔵バッテリーで飲料を無償提供してくれます。SNSで安否確認をしながら、食料、飲料、休憩場所が得られます。

災害時に所持している現金は1万円~2万円が多い

災害時に所持している現金は1万円~2万円が多い

 過去の災害時のデータによると・・

所持金は?
災害時に所持していた現金は1万円から2万円未満

 これくらいの金額であったことが分かっています。

 普段の生活ではクレジットカード・電子マネーがメインで現金の出番は無かったとしても、災害時は必要です。あらかじめ防災リュックに入れておく対策が必要です。

災害時は最低でも5万円の現金を所持したい

災害時は最低でも5万円の現金を所持したい

 何があるか分からない状況を想定すると、100%決済できる現金は最低でも5万円(できれば10万円)ほど所持しておきたいところです。

できるだけ多く
5万円から10万円の現金を保持するように

 カード決済ができることを想定して、いつも使っているクレジットカードとは別に「年会費が無料」となる予備のクレジットカードを防災リュックへキープできれば安心できます。

災害時に「へそくり」を無事に救出する

災害時に「へそくり」を確実に持ち出す対策とは

 緊急時には、スマホ、財布と防災リュックを持って外に出るはずです。このとき、損失を最小に抑えるためにも・・

「へそくり」の隠し場所は防災リュックにします

 へそくりを楽しんでやっている方は多くいて、本の間、米びつの中などが「秘密の場所」になりがちですが、それでは災害時に救出できません。

 また、自宅に金庫を置いて現金をタンス預金している方もセキュリティより防災を重視して防災リュックに入れておくと災害時に容易に持ち出すことができます。

まとめ:災害時 現金 小銭の用意 地震 防災とお金

 自然災害はいつ遭遇するか分からないので、少ない予算でも防災グッズや現金の準備・補償の充実したクレジットカードを契約するなど、もしもの時の備えを考慮すべきです。

 キャッシュレス時代がさらに進んでも、災害時には現金を持っていないと安心できません。家族の人数にもよりますが、5万円以上をキープできるように準備しておきます。